乳房のなかにある乳腺は、母乳をつくる小葉と、母乳を乳首まで運ぶ乳管に分かれています。これらの乳腺組織に発生する悪性の腫瘍が、乳がんです。がん細胞が乳管や小葉から外に出て、まわりに広がったがんを「浸潤がん」、外に出ず内部にとどまるがんを「非浸潤がん」と呼びます。
乳がんができやすい場所は、乳房の外側上部です。この場所は、ほかの部分に比べて乳腺が多いため、乳がんの約半数はここに集中しています。
次いで乳房内側上部、外側下部の範囲。内側下方や乳首の真下にできる場合もあります。
乳がんは、ゆっくり進行するがんですが、乳房の変化に気づかずにそのまま放置しておけば、多くの場合、乳腺の外までがん細胞が増殖し、血液やリンパ管を通って全身に広がっていきます。
マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影による検診・検査の方法のことです。
乳房は、やわらかい組織でできているために、ふつうのX線写真とは違い、専用のレントゲン撮影装置やフィルムを使って撮影します。これがマンモグラフィ検査です。これまで日本での乳がん検診は、触診を主体として行われていましたが、「しこりとして触れないごく初期の早期がん」をみつけることができることから、現在では欧米で一般的に用いられている「マンモグラフィ」検診が広く導入されています。