乳がん治療 Q&A

ホルモン療法

Q1、術後2年。現在服用しているノルバデックス(タモキシフェン)をやめるかどうか、主治医に聞かれ迷っています。経過は順調です。主治医は、おとなしいがんだからやめてもいいが大きさが4.5cmと大きかったので迷っている、とのことです。少し肝臓の数値が上がってきました。

A1、ホルモン療法はER(エストロゲン受容体)陽性の患者さんに対する中心的な術後療法です。術後長期間(5年間)継続することで再発を予防する効果が期待できます。

ホルモン療法は、がん細胞を攻撃する化学療法より効果はマイルドですが、比較的副作用の少ない治療法です。
ホルモン感受性のある早期乳がんに対しては、術後5年間のタモキシフェン投与は再発を半分におさえます。しかし最近の比較試験において、アナストロゾール(アリミデックス)はタモキシフェンより再発抑制効果が高いことが報告されました。さらに、タモキシフェンを2〜3年間投与した後、エキセメスタン(アロマシン)に切り替える治療はタモキシフェンを5年間継続投与するよりも有意に無病生存期間を延長したという報告もありましたので、閉経後乳がんに対してはアロマターゼ阻害剤が標準的な治療薬となっています。

化学療法

Q1、抗がん剤を途中でやめてしまったのですが・・・体調がよくなったら改めて行ったほうがいいのでしょうか?

A1、薬を用いるリスクとベネフィットを十分考慮して下さい。

副作用のない薬はありません。確かに抗がん剤の場合、ほかの薬に比べると、多様でしかも副作用は強いです。しかし、たとえば白血球は、抗がん剤の投与後7〜10日で健康な時の3分の2から3分の1まで減少しますが、その後は回復し、3週間程度で元にもどります。脱毛も、抗がん剤による治療が終了すれば元にもどります。つまり、抗がん剤による副作用は一時的なものに過ぎないのです。
いたずらに副作用をおそれるのではなく、抗がん剤を用いることでがん細胞の増殖を抑えたり、撲滅することができるなどのベネフィットと、副作用などのリスクのバランスを常に考えながら治療を続けることが大切です。
腫瘍内科医などの専門家はいろいろな併用薬(吐き気止め、便秘薬など)を適切に使うことで副作用を打ち消すことができます。
また、副作用がひどい場合には、治療を中段することも可能です。我慢できないときは、主治医や看護師に申し出て、少しでも楽に過ごせるよう相談するといいでしょう。